病気に負けない | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

10月16日は記念日である。交際相手との関係解消から、丸一年が経過した。今だって、超寂しい。全然、忘れることなんてできない。一人でいるとおかしくなる。本来は法定外休日であるこの日、僕は出社する。我を忘れる程の業務量。この熱量が嬉しい。束の間、無我の境地。
 
 
当時、僕は絶賛就職活動中だった。障害者と健常者の間に置かれ、採用担当者に疑心暗鬼だった。今は、僕が採用担当者である。因果な物である。フリーアドレスをいち早く導入した我々人事部。席次を伝えるネームプレートに「病気に負けない」のキャッチコピー。負けないよ。