WILD MAGICでBBQ | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

僕が在籍する会社の福利厚生の一環にある補助金制度。形骸化しているものを、若手社員が掘り起こす。事業部横断で参加者を募れば、適用される模様。開催日は日曜日の夕方からである。幹事の同僚から誘われる。カレンダーを確認する。そんな必要もないのにね。

 

 

もうすぐ9月だっていうのに、残暑どころか猛暑だよ。青い空、白い砂浜、広がる海。仲間とBBQ。パリピだね。場所は新豊洲駅から徒歩の距離にある「WILD MAGIC」。参加者は12名。若手がキャッキャしながら戯れる構図に、アラフォー男子の単独参加が絵的に問題ないか否か。

 

 

糖質制限ダイエット中である。部署内で競っているダイエットレースの仲間が他に2名いる中で、乾杯のみビールを堪能する。これから摂取するであろう高カロリーを見越して、午前中、炎天の下をノルディックウォークを約10キロ。超危険。あまりの暑さに、意識が飛ぶかと思った。

 

 

一人でいることに、いつまでも慣れない。夕飯時も就寝時も、孤独はいつだって寂しい。負のエネルギーに苛まれるほど、同僚や友人の存在を有り難く思う。肉や野菜だって、普段からきちんと摂取している。BBQとして味わうと、何でこんなに美味しいのだろう。答えは分かっている。

 

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この後、手持ち花火を楽しんだ。酔って倒れてしまってはいけないと、頻繁にチェイサーを口にする。普段、なかなか接することのない同僚もいた。彼らとのコミュニケーションもまた楽しかった。部屋で孤独に苛まれていては勿体ない。僕の身体はまだ動く。今この瞬間を楽しむ。