ピースワンコ | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

引っ越し先を選定する条件において。
今より住みやすい環境であることを最優先に考えつつ。
ペット可、二人入居可である条件も追加してみる。
彼女が小犬を一緒に飼いたいと、夢みたいなことを言う。

もちろん、小犬との三人暮らしができたら最高に楽しいだろう。
けれども、ペットの飼育を物欲や所有欲と混合してはいけない。
彼ら小動物に、飼い主を選ぶ権利はないのである。
僕らは、果たして天寿を全うするまで面倒を見られるのだろうか。

まるでアパレルブランドのブティックと見間違うようなペットショップ。
人気の仔犬や仔猫に、多くの野次馬が群がる光景を目にする。
だが、しかし。
売れ残ったワンコやニュンコが、どこに行ったのか知る由もない。

 

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殺処分される寸前の犬を保護し、里親を見つける「ピースワンコ」。
譲渡センターとして国内第三号となる世田谷店が、割りと近所にある。
彼女が見に行きたいと言うので、一緒に訪れたわけだが。

そこには、ペットショップには無い現実的な世界があった。