晴天の霹靂 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

暫くは平日の休暇を存分に楽しむことにする。付き合ってくれた同年代の女性と、14時開演のルミネ・ザ・よしもとを訪れる。広い観客席の8割方が埋まっていた。僕らもそのギャラリーの一人と化す。無名芸人の一生懸命さと、人気芸人の力の抜き方。笑いは最高のストレス発散方法。昭和の時代の落語やマジックが、今の漫才やコントなのだろう。


(内容紹介)
場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎(劇団ひとり)がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。すると、突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップしたことにがくぜんとする晴夫。さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母(柴咲コウ)と出会い……。

公開されたばかりの話題作。今作では初監督も兼ねる劇団ひとり。事前にあらゆるテレビ番組に出演し、内容を宣伝していた。設定がチープ。落雷でタイムスリップ。衝突のタイミングで男女の体が入れ替わる、それぐらい安直。だが補って余りある内容。大泉洋の「辻褄が合わないんだよ!」という台詞に心が震えた。前後脈に、一見の価値あり。