冷たい熱帯魚 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

大型連休の最終日。連日のハードな運動の余韻に浸ろう。つまりは筋肉痛の緩和。図書館で本を借りた。レンタルしたDVDを先に見よう。映画の観賞も、日々の生活のノルマに課そうか。以前のようにね。新作タイトルに、園子音監督作品を発見。彼の作風は、映画館で観賞した「ヒミズ」で、その狂気の片鱗を見た。そして代表作を探す。あった。けど。

冷たい熱帯魚

(内容紹介)
「愛のむきだし」などで知られる鬼才・園子温監督が、実在するいくつかの猟奇殺人事件にヒントを得て人間の狂気と極限の愛を描くサスペンス。小さな熱帯魚店を営む社本の家庭では、年頃の娘が若い後妻に反発しており、そのため彼と妻との関係にも亀裂が生じていた。そんなある日、彼は娘が起こした万引き事件をきっかけに同業者の村田と知り合う。やがて村田の事業を手伝うことになった社本は、いつしか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていく。

死体が切り刻まれる描写のえぐさ。それ以上に伝わる、人間の狂気。その残酷さを淡々と描く。怖い。この監督、怖い。見なきゃ良かった。否、清々しい後悔。芸術は狂気の沙汰。それを体現した作品。どうやら作中の事件、実際に起こった内容をインスパイアしているようだ。それを知って、もう見ようと思わない。改めて思う。人間は怖い。怖いよ。