ヒミズ | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

過日の公約を忘れてはいない。半年間は交際相手を作らない。だがしかし、年間目標に掲げている月間2本の映画鑑賞を、一人でこなすほどのストイックさも持ち合わせていない。最近知り合った女性。昨日付けで25歳。自宅は近所。映画好き。気になるタイトルを共有する。近所の映画館では上映されていないようだ。初めての新宿バルト9に赴く。


ヒミズ
烏兎怱怱

(内容紹介)

ギャグ漫画「行け!稲中卓球部」で人気を博した古谷実が、ギャグを封印して若者の心の暗部を浮き彫りにしたコミック「ヒミズ」を、「冷たい熱帯魚」「恋の罪」の鬼才・園子温監督が実写映画化。ごく普通に生きることを願っていた祐一と、愛する人と守り守られ生きていくことを夢見る景子。ともに15歳の2人の日常が、ある事件をきっかけに絶望と狂気に満ちたものへと変わっていく様子を描く。


第68回ヴェネチア国際映画祭の最優秀新人賞を受賞した主演の2人。染谷将太は若い頃の山田孝之にそっくりで、二階堂ふみは宮崎あおいと瓜二つ。彼らの圧倒的な存在感と、生々しい暴力シーンの描写の連続に、観終わってからの疲労感の凄いこと。東北沖地震後の被災地をロケに使った理由を紐解こうか。色々と考えさせられる作品である。