おっけい@京王堀之内 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

小学校の同級生が5名。この仲間とは、中学に上がってからも親交を深め、高校、大学と互いに進路が分かれても親睦は続いた。稀有な存在。どこかで疎遠になってもおかしくない。交友が保たれているのは、年に二度の定期的な飲み会が所以の一つだろう。にも関わらず昨年末の忘年会シーズン、僕は開催を臆した。理由は3つ。下らないけれど。


烏兎怱怱


まず1つ。交際相手にフラれたショックを引きずっていたこと。次の1つ。忘年会疲れ。アルコール過多で体調が悪かったこと。最後の1つ。疎遠になった他の多くの友人と時間を割けず、旧知の間柄と飲み続けることへの億劫。ね、下らないでしょ。仲間から湧きあがった声が具現化して、新年会という格好で開催。場所はいつもの居酒屋「おっけい 」。


烏兎怱怱


日中は、家族総出で近くの神社まで初詣に繰り出す。序でに昨年のうちに近所に改葬した先まで墓参り。家族の存在にしてもそうだが、当たり前のように存在するうちは、その価値を実感しづらい。健康面も同じ。現状を維持することは、この歳になって鑑みれば決してマイナスではない。旧知の間柄との縁を継続することだって、つまりはそういうこと。