落ちこぼれてエベレスト | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

交際相手にフラれたショックを、登山で解消しようとする。ここ3年ほど定期的に山には登っているが、ソロトレッキングの経験がない(愛犬と高尾山ならあるが)。テント泊はおろか、山小屋デビューさえまだ。失恋に対する回答など、山頂にないことは分かっている。それでも僕は弱い。何かにすがりたい。山の先達に聞く。まずはこの方。野口健さん。


落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫)/野口 健
(内容紹介)
「いい大学に行って、一流会社に入るだけが人生じゃない!」落ちこぼれだった著者は、植村直己の著書と出会い、人生の目標を見つける。波乱の少年時代から、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を樹立した1999年5月のエベレスト登頂までを綴った、若きアルピニストの軌跡。夢を持ち、挑戦することの素晴らしさを伝える熱き自伝。


何かしらの偉業を成し遂げる人には、共通して一種の狂気を感じることがある。周囲の反対を押し切って尚突き進む力強さの根本をひも解くと、大抵が劣等感を払拭する為であったりする。著者の野口さんは、押しも押されもせぬ日本を代表する登山家だが、彼も少年時代はもがいていた。進むべき方向性を見出してからは、ご存知の通りの躍進ぶり。