遡ること先週の木曜日、高層ビル群がそびえ立つ汐留まで足を運ぶ。この一角に拠点を置く、専門商社に勤める友人に会う為だ。堅い社風の大手企業。受付嬢が美麗。案内された先は、上層階ならではの壮観な展望が望める応接室。しばらく待つと、扉が開く。顔だけ出す格好。つぶらな瞳で覗き込む彼。この会社の人事マン。取り巻く空気が和む。
彼とは新卒入社の同期。今も親交の続く仲である。その当時、入社1年目の僕らは必死だった。人材派遣市場は急拡大。飛び込み営業による名刺の獲得枚数を競わされた。辛酸を舐めながら思う。企業の人事担当者の、何と遠い存在かと。その立場を、かつての仲間が務めるようになった。過去を懐かしむ。社会人8年目の僕ら。職責が上がる。
月曜日、取引先とは異なる企業から、僕宛てに電話が鳴る。聞き覚えのある声。前職のヘッドハンティング会社に在籍時代、同じグループで働いていた同僚だった。僕より半年ほど早くに退職し、今はIT系新興企業のセールス職に従事。業績好調から事業拡大。人員募集に際する問い合わせだった。もう1名の元同僚も同席。こういう再会は楽しい。

