くびれ@恵比寿 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

昨日、29歳最後の夜は、仕事を早めに切り上げて表参道のゴールドジムへ。肉体の成長曲線は、30歳を境に緩やかな下降線を描く。仕事が忙しいからと、トレーニングを怠けてはいけない。誘われたことを言い訳に、毎晩飲み歩くのも良くない。体が動かないことを年齢のせいにしたくない。そんなことを考えているうちに、30歳を迎えた。あ、おはよう。


烏兎怱怱


桜の美しい季節。しかしながら仕事は相変わらず多忙を極める。1名の退職者の業務量をリカバーする為、中途社員を採用した。じっくり育ててから引き継ごうと考えていた矢先、彼の辞意を上司から聞いた。入社してまだ1ヶ月と1週間である。気分がやさぐれる。何の為の研修期間か。まだ微塵の利益も生まずに辞めて、その先に何が待っている。


烏兎怱怱


鬱積した焦燥感や苛立ちは夕方まで。今日は僕の誕生日である。朝から多くの友人にメールでお祝いをいただいた。職場では同僚からプレゼントも用意してもらっていた。感謝である。夜は彼女と恵比寿駅で待ち合わせ。行き先は不明。歩くこと10分。お洒落な外観の鉄板焼き屋「くびれ 」。食通の彼女がずっと目を付けていた店。期待に胸が高まる。


烏兎怱怱

カウンター席に腰を掛ける。事前に頼んでくれていたコース料理。蟹ミソを使ったサラダから始まり、魚介や和牛などの高級食材が鉄板で焼かれ、美麗に盛りつけられ、運ばれる。そのどれもが最高に美味い。感動。ビールに日本酒、白ワイン。料理との相性によって、飲むお酒を変える。僕も三十路になって、こんなことに気を遣う余裕が生まれた。