テレビの大罪 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

風邪をひき始めて2週間目に突入。一時は回復傾向にあった体調も、一昨日の夕方に37.7°まで熱が上がり、危うく月曜日から会社を休むところだった。今日は祝日。本来あった予定もキャンセルし、家で大人しく療養する。外出は、夕刻の愛犬の散歩のみ。家にいる大半を布団の中で過ごした。テレビは見ない。代わりに一冊、本を読み終える。


テレビの大罪 (新潮新書)/和田 秀樹
(内容紹介)
あなたはテレビに殺される。運よく命まで奪われなくとも、見れば見るほど心身の健康と知性が損なわれること間違いなし。「『命を大切に』報道が医療を潰す」「元ヤンキーに教育を語らせる愚」「自殺報道が自殺をつくる」―。精神科医として、教育関係者として、父親としての視点から、テレビが与える甚大な損害について縦横に考察。蔓延する「テレビ的思考」を精神分析してみれば、すべての元凶が見えてきた。


僕はテレビというメディアに対して、あまり過度に期待していない。部屋に滞在する少ない時間の中でも、触れ合う媒体はインターネットや紙メディアである。不景気による広告収入の削減から、番組制作費が落ち込み、質の低いコンテンツが氾濫している。けれでも著者が主張するのは、もっと根本的な内容。テレビは罪。心地よい指摘。言及。納得。