日本vsパラグアイ | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

日本が負けた。パラグアイに敗れた。共に初のベスト8進出を賭けた争い。堅守速攻型の戦術も、相手に同じ。互いに総力を出しつくした120分間の末、明暗を分けたのはPK戦だった。キックを外した駒野を責めることはできない。敗因は、そんな短絡的なところにはない。シュートを決められなかった120分間こそ、反省の余地がある。否、本質は少し違う。


一人前の何かになりたい29歳の日常


今大会の日本代表は、戦前の下馬評を大きく覆す、大躍進を果たした。これまでの4試合を、総失点2に抑えた守備陣の奮闘、GK川島の集中力は特筆すべきである。ゼロトップと揶揄されるフォーメーションは、全員が守備に奔走した。松井と大久保の消耗は激しく、時に最前線の本田さえ最後尾に加わった。遠藤と長谷部の運動量は驚愕に値する。

一人前の何かになりたい29歳の日常


岡田監督の功績を否定する気はないが、彼を名将扱いする世間の論調には頷けない。彼は与えられた監督期間の殆どを無駄に使った上、選手選考でも過ちを犯した。石川や香川を選んでいれば、攻撃もより活性化されただろう。とは言え、選手たちの頑張りには称賛と感謝の念を送りたい。この試合、BARで僕も喉が枯れるまで応援した。興奮した。