苗場スノボ旅行2日目 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

朝7時半、朝食の時間を知らせるモーニングコールが部屋に鳴り響く。昨晩、眠りについた記憶がない。仲間曰く、一番最初に寝入ったみたい。殆どまる一日起きていて、夜間の運転や半日のスキーで体力を消耗し、お酒を飲んで気分が良くなれば、仕方がないよ。と弁解。彼らもその後、すぐに寝たようだ。窓の外は晴天。昨晩の吹雪が嘘みたい。


一人前のHHになりたい28歳の日常


朝食はバイキング形式。旅館は「グリンデルワルト 」。宿泊費は安価ながら、料理の質は侮れない。チェックアウトまで、食後の運動も兼ねてトランポリンに興じる。旅館の遊戯施設。昨夜は別の団体客が貸切で使っていた為、その鬱憤を今朝晴らす。運動能力に優れた面々。学生時代、打ち込むスポーツで県選抜や強化指定選手に選ばれた彼ら。


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本日は、苗場と田代を結ぶ、全長5481Mの区間距離を「ドラゴンドラ」に乗って移動する。その間、およそ20分。ものすごく天気が良いので、遠くの山々や麓の湖など、銀世界に覆われた景色を堪能することができた。結局、向こうのゲレンデは苗場ほど面白くない為、一本滑って引き返したけれど。多分、このゴンドラは紅葉登山向きなのだろう。

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帰りの時間を考慮すると、あまり長い時間、スキーを楽しむこともできない。初心者と経験者で別行動し、僕らはガンガン滑った。昨日は途中、単独で上級者コースを2時間ほど滑っていたけれど、やはりコブの斜面を上手に滑走するのは不得手。圧雪したコースであれば、ある程度の急勾配でも気分良く滑れるんだけど。直滑降とか大好きな僕です。


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ちなみに参加者6名のうち、僕以外の全員がスノーボーダー。故にタイトルも「―スノボ旅行」とした。苗場スキー場は、スキーヤー向きの急勾配なコブ斜面もあれば、ボーダーが好きなジャンプ台などが用意されたコースもある。結局のところ上手な彼らほど、スノーボードの楽しさを見出す技術がないので、今回はスキーに専念。はい、言い訳です。


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14時半にスキー場を後にし、1時間後には地元で有名な温泉施設「まんてん星の湯 」に到着。ここで1時間半ほど、ゆっくり汗を流す。その後、月夜野IC近くにある焼き肉屋で、最上牛の赤肉に舌鼓を打つ。注文した大盛り白飯の量に圧倒されながら、2時間ほどの夕食時間を楽しんだ。さて2週間後には、別の仲間たちと蓼科スキー旅行が控えている。