パコと魔法の絵本 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

昨日は体調が悪く、家で大人しく、レンタルビデオ屋で借りた映画を2本見た。同年代の同僚が絶賛していた「クローバーフィールド HAKAISYA 」と、以前に予告編を見て興味を持っていた「アメリカン・ギャングスター 」。


前者は、CG技術と斬新な撮影手法を用いたパニックムービー。後者は、実話を基にしたヒューマンストーリー。どちらが良かったかって、そりゃもう当然後者ね。デンゼル・ワシントンと、ラッセル・クロウの存在感が光る。157分間の上映時間中、派手なアクションシーンは殆どないにも関わらず、最後まで見入ってしまう。やはり映画はヒューマン物に限る。ノンフィクションなら、尚良し。


なんてことを思っていた時分、地元の友人に映画に誘われた。レイトショー、1200円。


多分、誘われなきゃレンタルでさえ見なかったであろう、ガチャガチャしたCG系アニメの映画「パコと魔法の絵本 」。



(あらすじ)
昔々、大人の俳優に脱皮できずに人生を諦めてしまった元・有名子役の室町(妻夫木聡)、消防車にひかれた間抜けな消防士・滝田(劇団ひとり)、ジュディ・オングとうわさ話が大好きなオカマ・木之元(國村隼)、銃で撃たれて入院してきた傷だらけのヤクザ・龍門寺(山内圭哉)、どこかがおかしい堀米(阿部サダヲ)の患者メンバーをはじめ、ピーターパン気取りの医者・浅野(上川隆也)、タトゥー入りの看護師・タマ子(土屋アンナ)、顔は怖いがお金に弱い看護師・雅美(小池栄子)、その雅美の天然オトボケ亭主・浩一(加瀬亮)、そして一代で自分の会社を築いたかなりの偏屈ワガママジジイ・大貫(役所広司)といった変な人ばかりが集まる病院があった。その中で、一番の嫌われ者の大貫は、一日しか記憶を保てない少女・パコに出会う――。

てっきり、子供向けの幼い映画と思っていた。それにしては、キャラ設定や台詞回し、笑わせるポイントや泣かせるシーンのイチイチが、大人を対象にしているように感じる。ハイテンション・バラエティームービー。笑ったり泣いたり、観ていて落ち着く暇がない。テンポの良さは、三谷幸喜作品を彷彿とさせる。役者も良かった。特に妻夫木聡は、この映画で新境地を開いたね。あと、主演の女の子が可愛かった。たまには、こういう肩の力を抜いて観る映画も悪くない。