もしも君が泣くならば
奥華子さんの『帰っておいで』を聴きながらの最終電車。
深くニット帽を被った歳のほど17,18の青年と目が合い反らせなくなる。
青年の目が、
「コンパートメント」
と言った気がしたので私は、
「揺り篭から墓場までリフレイン」
と返す。
会話はそれで途切れて別々の席に座る。
宙ぶらりんな目の少年が水槽のメダカをキャッチしたのは渋谷。
メダカの目は携帯音楽プレーヤーのピアノとマッチしてとても綺麗だった。
と、↑こんな文が私の携帯電話のメモ帳に保存されていた。
おそらく以前酔っ払って電車に乗った時に、
暇つぶしに書いていたものだろう。
少々飲み過ぎて、グッタリしていたような気がするのだが、
こんなものを書いていたとは。
最終電車内での完全な自己満足。
しかしその自己満足にタイトルを付け、こうして皆様に晒す。
自己満足の上塗り。
自己満足のリフレイン。
加速する年の瀬さん。
移調するインダストリアル。
加速し過ぎて年の瀬さんに追い越されそうだ。
残り2日間、年の瀬さんの追い込みを振り切って逃げる。
お相手は私、相馬圭祐でした。