明鏡止水 | 相馬圭祐オフィシャルブログ「西陽で部屋の畳が焼けていく」Powered by Ameba

明鏡止水

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はるおよ、そんなにホットカーペットが気持ちいいのか。

そして最近父親から送られてくる猫画像、はるおの比率が高い気がするのですが、これは贔屓なのですか親父さん。





さて本題、

福島県に磐梯山という山がある。




父方の祖母が福島県に住んでいるので、小さい頃から盆や正月には家族で遊びに行っていた。



標高約1800mのこの活火山は、表と裏、二つの顔を持っている。

山の表側と言われる表磐梯はそれはもう美しく、

日本百名山に選ばれるのが当然かの如くそこに鎮座ましましている。



対して山の裏側と言われる裏磐梯は、噴火の跡が荒々しく残り、

幼少期の私もそうだが、今でもやはり畏怖してしまうほどの迫力。



かの野口英世博士もこの磐梯山を見て育ったかと思うと感慨深いものがある。




私の父親が福島から上京して始めての帰郷の時、

駅を降りて家路までの間何度も振り返り磐梯山を見たと言っていた。


小さい頃から何気なく見ていたその山が、どれほど父親の心の原風景になっていたのか、

私には計り知れないが、ただ一つだけ、


私も磐梯山が大好きだということはハッキリと言える。


なにせ福島に向かう道中の車内から磐梯山が見えた途端私達兄弟は、






『磐梯三唱』






を始める。


言うまでもなく万歳三唱の磐梯版であり、やり方は至ってシンプル。






「ばんだーい!!ばんだーい!!ばんだーい!!」






というものだ。




磐梯山を見たことのある方なら、この気持ち判って頂けると思う。




余談だが、

小学生の頃、夏休み明けの朝会で校長先生が、


「日本で2番目に高い山に登ってきました、皆さんは何という山か知っているかな?」


と言っていたので、私は利き腕である左腕を天まで届けと言わんばかりに高々と挙げ、






「磐梯山!!!!!!!!!!!」





とまるで必殺技を出すかの如く叫んだ思い出がある。


校長先生は優しく、


「磐梯山も良い山だけどね、ちょっと違うなぁ。私が登ったのは~」


とサラリと流してくれた。


父親に磐梯山の素晴らしさを常々叩き込まれ、富士山と磐梯山しか知らなかった私は、

少しだけ父親を恨んだのであった。






お相手は私、相馬圭祐でした。