月とキャベツ | 相馬圭祐オフィシャルブログ「西陽で部屋の畳が焼けていく」Powered by Ameba

月とキャベツ

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見よこの鋭い眼光。

『眼で殺す』

とはこの事。


そう、

このお方こそ相馬家の長女『花子』



太郎が我が家にやって来て1年、


ウサギのミミちゃんとの暮らしにも慣れ、我が家は円満な動物生活を送っていました。





しかし、






またやってくれましたお母様。







今度は隠すこともせず、

子猫を抱えて堂々と本丸に突入してきたのです。




「野良猫が……」







皆まで言うな、


もうどう足掻いても、

連れて来た時点で我が家で天寿を全うさせる事になるのはわかっている。




それよりも何よりも、


『太郎』がいるのだから、


いずれ『花子』が我が家に来るだろうと誰もが思っていた事。






我が家に着くや否や『花子』の名を与えられたその猫は、
ひどく臆病で、

太郎やミミちゃん、私達家族をこれでもかと警戒した。




お母様、




どうやってこの猫ちゃんをここまで連れてきたんですか?



と言いたくなるほどの逃げっぷり。




まともに姿を現すようになったのは1ヶ月程経ってから。

家族の前、特に母親の前では辛うじて家猫と言えるほどにゴロニャーンする様になった。



が、

来客があると脱兎の如く、元い脱猫の如く駆け出し、


どうやってこんな所に入ったんだ?

という様な場所に逃げ込む。


家族の帰宅時には平然としているが、


来訪者が玄関のドア前に立つと逃げる。


何故猫は雰囲気のみで家族か否かを判断できるのだろう?



これがわからない。




兎に角、花子においては基本的に今もこの性格は変わっていない。





それでも私が久々に実家に帰った時、


花子は逃げ出さないでいてくれる。



これが無性に嬉しいのだ。




お相手は私、相馬圭祐でした。