か行終了
写真は父の必需品。
酒、煙草、仕事中にかぶる愛用の帽子。
息子の私が言うのもなんだが、
渋い。
約4年、父の建築業を手伝わせてもらって思った事、
仕事の辛さ、喜び、尊さ、
色々あれど、私が何より感じたのは、
父の偉大さ。
シンケンジャーの仕事が決まった時、
父親の仕事を手伝えなくなる事を言い出せずにいた私に、
「俺をなめるな、お前なんかいなくても俺は一人で20年働いてきたんだよ。
俺がお前に出来る唯一の応援は、反対しない事だけだ。」
建築と芸能の両立に一切口出ししなかった父親が、
初めてしてくれた不器用な応援。
それを聞いて、視界が歪んだ。
男は父親の背中を見て育つと言う、
私の父親の背中は、
大きすぎてその全体を見渡すことは私が一生かけてもできないだろう。
父について言いたい事、伝えたい事は山ほどある、
が、それを5%も言葉にできず、
1%も伝えられない自分を恥じる。
余談だが、私の父親はサザンオールスターズさんの大ファンであり、
それにつけて、
「湘南で子供を育てたい」
との意向から私が3歳の頃湘南に越してきました。
無論、私の名前は桑田佳祐さんに起因します。
もう一つ余談、
最近ブログを始めた私に、
「更新が早いと思うのは俺みたいなジジィだけか?」
と文句を言いつつ、
「これ使え」
と何枚も実家の猫の写真を送ってきてくれます。
それを見て少し笑った後、いつかのように携帯の画面が歪んだ。
お相手は私、相馬圭祐でした。