わくわく海賊団 -8ページ目

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

フォーマルなダイニングルームに長いテーブルと椅子

 

「決める立場」に立ってみること。

 

 これは、じつはとても

 大事な経験かもしれません。

 

 子どものころから、

 家庭や学校のなかで、

「どうする?」と聞かれるだけでなく、

「こうしよう」と提案する役を担ってみる。

 

 ほんの小さなことでも、

 その経験を積み重ねることで、

 ものごとの見え方は変わっていきます。

 

 なぜなら、"決める立場"には、

 かならず責任がともなうからです。

 

 だれかに反対されるかもしれないし、

「おまえのせいでうまくいかなかった」と

 言われてしまうかもしれません。

 

「じぶんの得のため言ってるんじゃないか」

 そんな誤解も生じるかもしれない。

 

 でも、よく考えてみれば、

 全員がこころから納得する結論なんて、

 世の中にはほとんど存在しません。

 

 ちょっとした意見のちがいでも、

 本人にとっては、

 どうしてもゆずれないこともある。

 

 だからといって、いつまでも

 決めないでいるわけにもいかない。

 めんどうに思えても、だれかが

 声をあげる必要があるんですよね。

 

 もしもチームの全員が

「決める立場」を経験していたら、

 ただ「賛成」「反対」と分かれるのではなく

「じゃあ少しゆずろう」とか、

「別のやり方を考えてみよう」とか、

 対話の幅がずっと広がると思うんですよね。

 

 そうして提案を重ねるうちに、

 みんなにとってよりよい答えに

 育っていくことだってあるかもしれない。

 それはとても前向きな営みだと思います。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 反対だけすることは、

 無敵に見えて、いちばん不幸。

青空と植物の木々

 

「しょうがない」ということばは、

 いい意味であんまり使われません。

 

 あきらめを押しつけるような響きがあって、

 子どもの頃は「しょうがない」のひとことで

 片づけられてしまうことがすごく嫌でした。

 

 でも、大人になっていくと、

「しょうがないで、あきらめちゃいけない!」

 という言い方でこのことばと再会します。

 

 主体性とか、問題意識とか、

 そういうことばもセットになっていて、

「よし、しょうがないを言わない人になろう」

 そんなふうに決意したりもしました。

 

 でも「しょうがない」を禁じてしまうと、

 かえって考えが歪んでくることもあります。

 

 ほんとうは「しょうがない」ことなのに、

「なんとかできる」と思いこもうとして、

 かえって行き詰まってしまうんですよね。

 

 たとえば、生まれてきた時代や場所、

 じぶんの身体に関することなどについては、

 どうしたって「しょうがない」ことです。

 

 そのうえで、

 どう生きるかを選ぶことはできるけれど、

 事実は事実として受け入れるしかない。

 

 生きものにふれることは、

「しょうがない」にふれることでもあります。

 どんなに一所懸命に育てても、

 死んでしまうこと。

 

 てるてる坊主にどんなに祈っても、

 雨が降ってしまうこと。

 

 そんな「しょうがない」は、

 世界のあちこちにあたりまえにある。

 

 年齢を重ねると、少しずつ

「しょうがない」と言えるようになります。

 そして「しょうがない」と口にしてから、

 ふっと笑えるときがあります。

 

 それはあきらめではなく、

 次に進むためのきっかけかもしれない。

 

 世の中には、じぶんでは

 どうにもならない「定数」があります。

 そこに悩みすぎてもしょうがない。

 

 大切なことは、きっと、

 じぶんの力で変えることができる

「変数」にエネルギーを注ぐこと。

 

 そのちがいを知ることが、

 こころを自由にしてくれるのだと思う。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 定数と変数を見分けることが、

 じぶんを自由にする鍵だと思う。

熱帯の緑と青空、構造物

 

 A.I.の進化によって、

 いま、ほとんどのコンテンツが

「民主化」の波にさらされています。

 

 一部の人にしか開かれていなかった

「表現の世界」が、いまは"だれでも"

 参加できる場所になりつつあります。

 

 文章を書いたり、絵を描いたり、

 動画をつくったり、音楽をつくったり、

 ゲームをつくることもできます。

 

 A.I.のおかげで、

 専門的なスキルがなくても、

 じぶんだけのコンテンツがつくれる時代。

 これは人類史上いちばんハードルの低い

「創作の入口」なのかもしれません。

 

 テクノロジーの進化は、

 いつも人間の創造性を刺激してきました。

 これからもっともっとA.I.ツールは、

 爆速で進化していくと思います。

 

 そんななかで、ぼくらの創作意欲は、

 どんなふうに変化していくんでしょうか。

 

 きっと大切になるのは、

「上手につくること」よりも、

「だれと、どうたのしむか」という視点です。

 

 作品をつくることだけが目的ではなく、

 そのあとだれと"共有"して、

「一緒にわくわくするのか」までが、

 創作の一部になっていくと思います。

 

 だれもがなにかをつくれる時代だからこそ、

 創作はますます「手紙」みたいになる。

 

 作品そのものよりも、

「これをあなたに見せたい」という気持ちが、

 いちばんの原動力になっていく。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 テクノロジーの進化はいつも、

 複雑さをほどき、本質を露呈し、

 ぼくらの本能の火をつける。