地方の電車に乗るのが好きです。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

道後温泉駅に停車中の伊予鉄道54号、旅情誘う電車旅

 

 ぼくは鉄オタでも撮り鉄でもないけれど、

 旅先や出張先で乗る電車がとても好きです。

 

 日本全国の大都市は、

 いまほとんど東京と変わりませんね。

 建ち並ぶビル群やそこに入るテナントは、

 東京とほとんど変わらないと思います。

 

 でも電車に乗ると、

 ぐっと地元の匂いが強くなる。

 

 地元のことばが聞こえ、

 地元の風景が流れ、

 車内は地元の広告であふれている。

 

 地元にしかない百貨店の広告。

 知らない一等地の不動産広告。

 パチンコ店、学習塾、質屋さん、美容室、

 いろんな地元の車内広告が踊っている。

 

 おめかしをした繁華街とはちがう、

「生活」が全面に出された広告群があります。

 

 その広告の分からなさに、

「ずいぶん遠くまできたなぁ」と思います。

 

 知っているようで

 知らないものに囲まれてようやく、

 じぶんが旅行者であると知るわけです。

 

 一方で海外に行ったときは、

 スタバなどのチェーン店を見つけると、

 つい駆け込んでしまいます。

 

 せっかく海外まできておいて、

 なぜスタバに行くのかと思われそうですが、

 ほんとうに知らないものだらけのなかで

 しばらくのあいだ過ごしていると、

「知っているもの」にホッとするんですよね。

 

「知らないこと」のなかに

 飛び込んでいかないと、たぶん…

 人生はつまらなくなります。

 

 けれどそこには、

 ほんの少しの「知っていること」を

 確保しておかないと、たぶん…

 道に迷ったり、心が怪しくなったりする。

 

 ここに日々書いていることは、

 ぼくの「知っていること」ではありません。

 

 知っていることを書いても、

 きっとわくわくしないと思うから。

 でも「知らないこと」を知らないまま

 書いてちゃダメだと思っているので、

 そこは気をつけております。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 知らない世界の扉をあける瞬間の、

 わくわく感が大好きです。