ていねいな暮らしは、じぶんだけのラグジュアリー | わくわく海賊団

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海辺の景色と橋、緑豊かな風景

 

 贅沢って、なんでしょうね。

 

 お金をいっぱい持っていれば、

 高いものを買える。

 

 でも、それだけが、

 ラグジュアリーではないように思います。

 

 たとえば日本には、

 昔から茶道具や着物、器や家具など、

 ていねいに受け継がれてきたものがあります

 どれも高い技術と精神がこめられていて、

 海外からわざわざ求めに来る人もいます。

 

 でも、おもしろいのが、

 日本的なラグジュアリーが、いわゆる

 貴族の贅沢とは少しちがうことです。

 

 西洋のラグジュアリーは、

 大きなお屋敷や社交界、晩餐会のように、

 庶民には縁のない暮らしから生まれました。

 

 それに対して、日本では

「庶民の暮らしのていねいさ」から、

 豊かさを見出す流れが強くあります。

 

 梅の時期に梅酒を漬けるとか、

 家具をじぶんでつくるとか、

 季節ごとに衣替えをするとか、

 小さなことに手をかけて、

 日々の時間を慈しむ。

 

 そういう「ていねいな暮らし」が、

 日本ならではのラグジュアリーに

 なっているのかもしれません。

 

 もちろん時間やお金の余裕が必要だから、

 だれもがすぐできるわけではありません。

 

 けれども、ただ

 貴族のまねをするのではなく、

 日常をじぶんの手で整えることにこそ

 価値を見出すーそこに

 日本らしさがあるように思います。

 

 広い家や装飾を持たなくても、

 毎日の衣食住を大切にすることで、

 こころは満たされる。

 

 それは「もっと稼ぐ」競争から降りて、

「もっと豊かに暮らす」ことを選ぶような、

 そんな感覚なのかもしれません。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 ほんとうの贅沢は、

 きっと手間や時間をかけた

 "ふつうの暮らし"のなかにある。