ベトナム戦争において、
アメリカが苦戦した理由のひとつに、
ゲリラ部隊の存在があったといいます。
戦力として圧倒的なアメリカ軍が、
なぜあんなに苦戦したのかというと、
神出鬼没のゲリラ部隊に苦しめられたから。
攻撃をしかけても、
ゲリラは消えてしまいます。
どこにいったのかと思えば、次の瞬間、
ふたたび現れて攻撃をしかけてくる。
仕掛けはシンプルで、
ゲリラ兵士は、装備を解いてしまえば、
ただの農民だったんですよね。
しかも、村人たちはゲリラをかくまい、
食べものを分け与えていたといいます。
つまり、アメリカ軍は、
「ゲリラ兵士×その味方の村人たち」と
戦っていたということになります。
なんかこの話って、
いろんな場面に通じる気がします。
ある意味「専門的」に
戦いをしているゲリラ兵士がいて、
その周囲に武器は持っていないけれど、
かくまってくれたり食料調達してくれる
「素人(村人)」がいるわけですよね。
専門的な人たちが、
専門の分野にどれだけ熟達しても、それに
「好意を持って味方する人」がいないと、
「少数の専門家」だけが丸裸で
残ってしまうんですよね。
井上尚弥選手が、
どれだけ素晴らしい技術をもって
ボクシングの試合をしていても、
その試合を会場や中継で観てくれたり、
すごさを理解してくれる人たちがいないと、
成り立たない、やっていけないわけです。
「好意を持って味方する人」の存在は、
もっと評価されていいと思っています。
ミーハーでもいい、にわかでもいい。
「すごい」「かっこいい」と
声をかけてくれる人がいるだけで、
戦士たちは戦いやすくなる。
見ているほうも、うれしくなります。
ちょっとだけ知識を持って、
「わあ、すごい」と言えるようになったら、
その世界がもっとたのしくなると思う。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
すごい人のそばには、
かならず好意を持って味方する人がいる。