子どものころ、
大人(特にお年寄り)は、
「ニュースばっかり見るんだなぁ」と
不思議に思っていました。
で、じぶんが大人になると、
なんとなくその理由に気がつきます。
ニュースを見て、
ニュースを知るのは大事です。
世界や社会に関心があるということだから。
ほかのその場しのぎの
おもしろおかしい番組を見るより、
ニュースを見るのは立派なこと。
なんとなくそんなふうに思っている人は、
多いんじゃないかと思います。
でも、大人になって
ニュースを見るようになっても
じぶんが立派になった気はしません。
どんなにニュースを見たとしても、
できることは少ないです。
戦争やら事故やら事件やら、
値上げや芸能やらスポーツやら、
政局やら霞ヶ関やらを
何度もチェックしたところで、
だいたいは繰り返しです。
それでもずっと無意識に
ニュースを追ってしまいます。
なぜか。それはたぶんニュースが、
「NEWS=新しいこと」だからでしょう。
それまでの日常に、
新しい変化がもたらされる。
ニュースを見るということは、
変化を目で追っているということです。
変化に注目するのは、
生きものの習性みたいなものです。
変化を感じ、変化に対応して
危険を避けるためです。
老いたウサギが
周囲をずっと眺めているように、
大人はニュースで変化を
見ていたのかもしれません。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
SNSを眺め続ける若者も、
変化を目で追っていますよね。