いろんな罪に対して基本的には、
罰というものがあります。
その罰のなかに、
自由を奪い取るという刑があります。
近代では死やら痛みやらをともなう刑は、
ほとんどなくなっていますから、
現代の刑罰のほとんどは、
自由を制限するものです。
「刑務所に暮らして決められた労働しなさい」
という懲役が基本的な刑です。
雨露しのげる屋根も壁もある場所で、
寝起き、食事は選べないけど三度あり、
最低限だけど入浴することもできて、
作業義務という労働もつらいことをされて
懲らしめるものとはちがいます。
だとしたら、
刑務所の外となにがちがうのか。
シャバと呼ばれる外の世界とのちがいは、
どこかに出かけたり、好きなものを食べたり
遊んだり、というような自由が
制限されている"だけ"です。
しかしその"だけ"が、
どれほどつらいものなのかということです。
仕事が忙しくて、移動は家と職場の往復だけ
食事も選んでなんていられない…なんて人、
刑務所の外にもたくさんいます。
でも、外の人は「遊ぶぞ」とか
「おいしいもの食べよう」ということを
「できるけどしていない」んですよね。
会いたい人にも、
本気で会おうと思えばいつでも会える。
人間が罰を受けるということは、
自由でなくさせられるということ。
ただ、それ"だけ"。
自由というものが、
意識しない空気みたいにあって、
それをあたりまえのように呼吸して
生きているということは、
すごいことだと思う。
歴史をみても、
自由を求めて戦った人たちが、
数えきれないほどいます。
新しい場所に行き、新しい人に会い、
こころを通わせることが、ぼくたちは
「いつでもできる」それがしあわせ。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
嫌なことから逃げ出せるのも自由だ。