「こうありたい」の想像力 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 地獄絵図とかいうことばもあるけれど、

 あるかどうか分からない地獄のイメージは、

 みんなそれぞれに持っているでしょう。

 

 そこに堕ちたら、

 ひどいことをされる場所。

 

 日本のみならず、外国にも

 地獄を描いた文や絵はたくさんあります。

 ホラーあり、スリルあり、奇想天外ありで、

 ドラマチックでドキドキハラハラさせます。

 

 しかし、さて、

 地獄のバラエティ豊かな描かれ方にくらべて

 天国のほうはいかがでありましょうか。

 

 なんだか白い

 ひらひらした服を着た人たちが、

 白い雲だのきれいな花の上で

 ふわふわしているだけです。

 

「天国に行きたい」と、

 みんなが言っている天国って、

 白っぽいばかりで、のっぺりしてて、

 退屈そうでおもしろそうじゃない。

 

 不幸を描いた小説やドラマはたくさんあり、

 この先もいくらでも増えていきそうですが、

 幸福の場面というのはそんなに多くなく、

 描かれてもほんの少しです。

 

 つまりこれって、

「こうありたい」という側の想像力は、

 あんまり働かないということじゃないかな。

「これはいやだ」という想像力なら、

 いつでも人はフル回転させられる。

 

「こうありたい」について想像し、

 ほんとうに「こうありたい」について

 表現できるようになったら、

 それはいろんな意味で、宝の山です。

 

 なぜならそれこそが、

 やりがいの創造だと思うから。

 

「こうありたい」に、

 みんなが共感してくれたら、

 その実現の過程こそが、

 宝の山への道です。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 過酷な生存競争のなかで、

 生き残るために必要だったのが、

 危険をおぼえておくことだったことも

 おそらく影響しているんだろうな。