大人になれば優柔不断は卒業できて、
決断も容易になると思っていたけれど、
じつは逆なのかもしれません。
どの立場の人の気持ちも
想像できるようになるからこそ、
さらに優柔不断になっていく。
言われた人の気持ちや
周囲の反応が分かるようになると、
ひとりの人間として口に出すべきか、
じぶんのなかで咀嚼した結果、
「言わない」という判断をする場面も
大人になると増えていきます。
つきつめれば、
たぶんそれらの根底にあるのは、
「なに者も傷つけたくない」という
ずるいやさしさになるのかもしれません。
じぶんがまだ傷ついたことがないうちは、
他人の傷にも無頓着だけど、
大人になって傷が増えると
ことばによって核心に迫ることを
避ける癖がつくように思います。
だからきっと大人は、
ことばにしていない部分に
重要なことを隠してる。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
なにを言ったかではなく、
なにを言わなかったを観察していると、
大切なことがみえてくる気がする。