ぜんぶを知っていると豪語する人でも、
ほんとにぜんぶ知っているわけありません。
家電について詳しいという人だって、
毎日すべての会社の洗濯機は試せないし、
洗濯機だけが家電ではありませんから、
テレビ、エアコン、冷蔵庫など、
すべてを調べて試すなんてことは
やっぱり限界があるわけです。
注目を集め話題になりそうな製品は、
チェックすることもあるかもしれませんが、
おそらく他の人の使用レポートや感想を
じぶんの情報ファイルに入れるなどして、
知識を構築しているはずです。
それは家電だけではなく、
スマフォアプリについてでも、
映画についてでも、音楽についてでも、
本についてでも、みんな同じです。
ぜんぶ知っているわけがない。
よく知らないけれど、
類推して語っていることだとか、
だれか先に調べている人の意見を取り入れて
いろいろ工夫しながらそれらを編集して
「この領域分野のことはなんでも聞いて」と
専門家の役を演じているのでしょう。
それでも、すっごい人はすごいと思います。
相当くわしい人もたくさんいますからね。
その意味では、
「相当くわしい」けれど、
「知らないことは知らない」と
言える人は信用できます。
科学の分野などでは、
ある分野の研究をしている人と、
別の分野の専門の人では、
知っている知識の分量と精度が
まったくちがうといいます。
同じ「医学」だから、
だいたい分かっているなんて、
気軽に言えないそうです。
「わたしはなんでも知っている」と豪語する人
そんなふうにふるまっている人がいたら、
つい、距離をとってしまいます。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
そういう人の話は、
おもしろそうだったりするから、
正確でない情報に踊らされるリスクがあって
困ってしまうことが結構あるんですよね。