なにが大事かなんてことは、
ほんとは曖昧だったりするんだと思います。
キャビアとTKG(卵かけご飯)と折り紙、
どれがいちばん大事かなんて分かりません。
ただ大人の社会では、
それぞれに値段をつけてその金額の順に
大事だということになっています。
そのほうがたくさんの人に
説明がつきやすいからでしょう。
これと同じように、
人の思い出というのも、なんとなく
「大事そう」かどうかの順番がありそうです。
もしノーベル賞を受賞したら、
その思い出は「すっごく大事」でしょう。
いろんな人や場所との出会いと別れ、
都会に出てきたとか、
家を持ったとか、就職したとか、
それぞれの人がそれぞれに
大事な思い出を持っています。
しかし、です。
これまでの人生のなかで、
なぜだろうずっと忘れていない
「大事そうでない」思い出というのがあります。
じぶんの年表に入りそうもなく、
大切な人との特別な時間というわけでもなく
なぜだか忘れていない思い出です。
エピソードにも、こぼれ話にもならない、
どうして憶えているのか理由も分からない。
大事そうではないけれど、
それもきっと大事な思い出ですよね。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
理由も分からず憶えている記憶のなかに、
まだ知らないじぶんがいるかもしれない。