たとえぼくらが事実を知らなくても、
それはそれとしてずっと昔からあったはず。
地球という概念がないときにも、
地球は自転して太陽をまわっていてはずで、
メンデルがいなくても遺伝はあって、
万有引力の法則が発見されていなくても
りんごは落ちていたはずですよね。
そしてきっと現代のぼくたちも
ずっと先の未来人からしてみれば、
「そんなことも知らないの?」ってことが
きっとたくさんあると思うんですよね。
そんなふうに考えると、
いまの人間が生きている
いまの時代の知識や方法や
文明みたいなものだけを尺度にして、
ものを考えたり判断したりするわけには
いかないんじゃないかと思います。
なにかについて知るということは、
とても素晴らしく有難いことだけど、
知ることができる環境とか運も
きっとあったでしょう。
時代のこともそうだし、
地域だとか、育つ境遇もありますよね。
同じ時代に生きていたって、
他人とじぶんは知っていることが
まったくちがうということもあります。
なにも知らないことを自覚して
ものごとにあたるという心構えが、
事実を正確に知ろうとするための
適切なやり方なんだと思います。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
「そんなことも知らないの?」って、
知らないことの面積の大きさを考えたら
とてもじゃないけど言えないなあ。