大衆料理のおいしさと、うれしさ。 | わくわく海賊団

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 "B級グルメ"ということばに

 ずっと違和感を持っていました。

 

 料理にAもBもあるものか。

 

 大衆に向けた、

 大衆に喜ばれる価格帯の

 大衆に愛される味つけの料理たち。

 

 ラーメンとか、生姜焼きとか、

 うどん・そばとか、牛丼・豚丼とか、

 あるいは餃子とかが大衆料理であり、

「ひとつランクを落とした料理」などでは

 まったくないと思っているからです。

 

 大衆料理には、

 独特のおいしさがあります。

 そして、うれしさも。

 

 その独特のおいしさと、

 うれしさは、いったいどこから来るのか。

 

 で、思い浮かんだのが、

「Do It Yourself(じぶん自身でやる)」の

「DIY」ということばです。

 

 たとえば街の中華屋さんには、

 テーブルの上に醤油が置いてあります。

 お酢も置いてありますよね。

 

 ラー油もあれば、

 塩胡椒も黒胡椒もあります。

 お店によっては豆板醤だってある。

 

 そしてラーメンなり餃子なり

 野菜炒めなりを注文したお客さんは、

 それぞれの料理に調味料を振りかけます。

 

 食のDIYをたのしみ、

 わたしだけの料理を完成させます。

 

 つまり大衆料理とは、

「お客さんが完成させる料理」なのではと。

 

 そう定義すると、

 ラーメン屋さんの胡椒も、

 カレー屋さんの福神漬けも、

 牛丼屋さんの紅生姜も、

 すべてはDIYの道具といえます。

 

 そのお店が大衆料理を

 提供しているか否かを知るには、

「テーブルの上の調味料の有無」で

 線引きしてもいいかもしれません。

 

 想像してみてください。

 胡椒もなにも置かれていない

 ラーメン屋さんのさみしさを。

 

 ソースやカラシを選べない

 とんかつ屋さんの物足りなさを。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 DIY可能な大衆料理のおいしさは、

 "じぶんの味"に近づけられるからで、

 その源にあるのは"我が家の味"かな。