SNSで弱みを見せるリスク | わくわく海賊団

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 インターネットがない時代から

「こころが弱っている人を狙う詐欺」は、

 たくさんあったのだろうと思います。

 

 なにか不幸なことがあると、

「大変でしたね。悲しいですよね。

 わたしも同じような経験をしたので、

 お気持ちよく分かりますよ…」と、

 寄り添うことばをかけてきます。

 

 でも、最後には、

 高価な壺やら聖水やらを買わされたり、

 全財産を寄付して家中の悪い運気を

 落としましょう、みたいな話になる。

 

 インターネットがない時代は、

「だれがこころが弱っているか」を

 人に先んじて見つけ出すのが、

 こういう詐欺師にもとめられる

 スキルだったわけですけれど、

 いまはそれが容易にできます。

 

 SNSを開けば、

「じぶんはこころが弱っています」と

 自ら開示する人がいっぱいいるからです。

 

 ネットに開示されている病気の数が、

 メンタル疾患と深刻な病気に偏る理由は、

 リアル社会では得られない"救い"を

 ネット世界に求めるからでしょう。

 

 インターネットがない時代は、

「こころが弱っている人」を見つけることが

 かんたんではありませんでした。

 

 身内に不幸があったとか、

 そういう情報を自然に得られるのは、

 ご近所の人や親戚や友人だけだったので、

 寄り添ってくれる人も「善意の人」が

 多かったんだろうと思います。

 

 でもいまは「こころが弱っている人」を

 探すのに最適な SNS があります。

 昔のようにご近所の噂に聞き耳立てずとも、

「わたしはこころが弱っています」と

 本人が情報を開示してくれています。

 

 詐欺師にはいい時代なんだろうな。

 

 いまの時代だって、

「善意の人」がゼロだとは思いません。

 でも、明らかに悪意のある人や、

 悪意はないけど無邪気に

 ネガティブな提案をしてくる人の

 分母が圧倒的に増えました。

 

 じぶんの弱みを開示することで、

 同じ悩みを持つ人とつながれたり、

 安らぎや癒しを得られることだって

 当然あるだろうと思っています。

 

 でも、同時にその行為が、

 いまの時代はリスクにもなることを

 もういちど確認しておきたいなと。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 便利で欠かせないものだからこそ、

 それを使うリスクもしっかり把握したい。