「いまさら」を笑う者は、
世の中にいっぱいいます。
「いまさら」とか、
「いまごろ」などと言って笑います。
いちばん最初にはじめた人、
創業者以外は、みんな、
「いまさら」はじめた人ですよね。
前からやっている人だとか、
かつてやっていてやめちゃった人からしたら
そういうのは、みんな「いまさら」に
見えるのだと思います、きっと。
だから、じぶんはもうとっくにやっていた
というような自慢の意味をこめて、
「いまからやるんですか?」なんて笑う。
先にやっていたこと、
先に知っていたことが、
あたかも素晴らしいことのように
見せかけるんですよね。
でも、落ち着いて考えれば分かります。
先だとあとだのってのは、
なんの意味もないのだということが。
早熟と晩熟のちがい以上に、
意味はないと思います。
もし先にやっていたことに
意味があるとするならば、
先にはじめた分だけ謙虚になっている
場合だけなんじゃないかな。
もっとじぶんにとっての出発を、
大事にしたほうがいいと思いました。
他人がさんざんやりつくした研究でも、
先輩方がすっかり飽きちゃったことでも、
そんなことまだやってなかったの、と
驚かれるようなことでも、
他ならぬ"わたし"にとって新鮮ならば、
"ぼく"にとって動機があるなら、
"おれ"にはやりたいことなのならば、
気持ちよくはじめたらいいと思う。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
名人と言われるような料理人が、
「いまさらですが、
米の炊き方からやりなおしてみたい」
なんて言っていたら、
その炊いた飯はぜひ食べてみたい。