黒魔術の種と仕掛け | わくわく海賊団

わくわく海賊団

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 ゾンビ映画に出てくる登場人物たちは、

「過剰な不安を抱えて生きている」という

 特徴を持っていると思います。

 

 いつゾンビに襲われるか分からない。

 

 いちばん恐ろしい人間に対しても

 常に警戒しながら生きていますから、

 臆したり、疑ったりしながら、

 疑心暗鬼にならざるを得えません。

 

 この信頼がない世界で

 不安を抱えて生きるということが、

 黒魔術がかかる"種"なんじゃないかと

 個人的には思っていたりします。

 

 たとえば凄い力を持った黒魔術師がいて、

 その黒魔術師に耳元で「呪ってやる…」と

 囁かれたらどうなるか想像してみます。

 

 たぶん黒魔術、かかるんじゃないかな。

 

 ポイントは魔術をかけられたことを、

 かけられた人が忘れないでいることです。

 

 魔術のことをおぼえていると、

 友だちがこころからお祝いしてくれている

 その笑顔があら不思議どうしてだろう

 かなしい顔に見えてきたりします。

 

 ほんとうに祝ってくれているのか。

 腹のなかでは蔑んでいるんじゃないか。

 

 そんなふうに思うと、

 だんだん腹が立ってくるかもしれない。

 

 そして人間関係もうまくいかなくなり、

「ああ、黒魔術をかけられたからだ…」と。

 

 黒魔術をかけられたことを

 本人が忘れないでいることで、

 日常に「過剰な不安」が混ざります。

 つまり黒魔術とは魔術の力ではなく、

 じぶん自身でかけていると

 言えるんじゃないかなと。

 

 不安のない生き方なんてないはずです。

 

 黒魔術の仕組みは、

 その不安を過剰なものにすることでかかる

 種も仕掛けもあるトリックだと思います。

 

 ここまで黒魔術という

 言い方をしてきたけれど、

 世の中は黒魔術だらけだと思います。

 

・勉強しないと不幸になるぞ。

・いい大学、会社に入らないと不幸だぞ。

・これを途中でやめたら不幸だぞ。

・これあれしないと不幸だぞ。

 

 不安を煽る商品だって、

 世の中にはあふれています。

 

 また、じぶんがかけたことばが、

 だれかを黒魔術にかけていることだって

 ないとは言い切れないんじゃないかな。

 

 それは親から子のように

 愛するひとであればあるほど、

 強力にかかる魔術かもしれません。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 黒魔術のこの仕組みは、

 たぶん逆でも使える気がします。