流行りは、ダサくなる。 | わくわく海賊団

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 月9ドラマというのは、

 時代のトレンドをふんだんに取り入れた

 おしゃれなドラマという印象です。

 

 もしかしたら、

 いまの月9はそれとは少し

 戦略を変えた気もするけれど…。

 

 いま、全盛期の月9ドラマを観ると、

 当時のトレンドを取り入れてるだけあって

 ものすごく古さを感じてしまいます。

 

 おもしろいんですけどね。

 

 そんなことを思っていたら、

 日本語学者の金田一秀穂先生の

 インタビューを見つけました。

 

まず、ことばとは、

 時代によって変化するものです。

 そしてその変化は、だれかが

 変えようと思って

 変えられるものではありません。

 

 逆に、変えまいとしても、

 そのままのかたちにとどまらせることは

 決してできない。

 

 それがことばの本質です。

 

 ぼくがいつも思うのは、

 若者ことばとかギャル語と呼ばれるものを

 つかっているときの若者たちは、

 すごく楽しそうなんですね。

 

 これはきっと、

 既成のことばでは伝えきれない

 若者特有のニュアンスを、

 若者ことばによって

 表現できているからでしょう。

 

 だったら、別に目くじらを

 立てるような問題ではないと思います。

 

 それに流行語というのは

 一定の期間を過ぎると当初の新鮮さを失い

 ほとんどが自然に消えていくものです。

 

 さらにもうひとつ、

 じつは若者ことばを嘆く

 大人たちの世界にも

 たくさんの流行語があるんです。

 たとえば『癒し』や『こだわり』といった

 ことばは、その代表例です。

 

『癒しの空間』や『こだわりの名店』とか、

 おじさんたちはよくつかいますよね

 

 ファッションでもそうだけど、

 流行りをおさえたものはあっという間に

 ダサくなる特徴を持っています。

 

 新しいものは大好きだけど、

 たとえばこういうところに書くことばに

 なるべく流行りことばをつかわず

 書けたらいいなと思っています。

 

 あとで読み返して

 ダサ恥ずかしく感じるのは

 イヤだからなぁ…。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 といっても、

 考え方にも流行りがあって、

 いまこうして書いている内容が

 ダサくなることもあるんだろうな。

 そういう意味で、普遍性のある

 "本質"についてなるべく書けたらいいなと

 願望を持っているけれど、どうだろう。