おじさんの退屈な話と、おもしろい話。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 日本全国のおじさんたちが、

 若い人をつかまえては語っている

 "おじさんの若かったころの話"の多くは、

 つまらなくて退屈なものばかりです。

 

「おじさんの若いころは、

 携帯スマホなんてなかったから

 女の子と連絡するのもたいへんでね…

 自宅に電話して相手のお父さんが出て

 怒鳴られたこともあったんだよ。」

 

 そんなおじさん話を若者にしては、

「おじさんだなぁ…」と思われている。

 そんなおじさんいますよねぇ。

 

 ただ、おじさん若かったころの話でも、

 おもしろい話だってありますよね。

 

 おじさんの退屈な話と、おもしろい話。

 

 このちがいは、

 いったいなんなんだろう。

 

 ここでいきなりですが、

『アイスクリームのうた』をご存知ですか?

 

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 おとぎばなしの王子でも

 むかしはとても食べられない

 アイスクリーム アイスクリーム

 

 ぼくは王子ではないけれど

 アイスクリームをめしあがる

 

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 この歌の歌詞に、

 おじさんの退屈な話と、おもしろい話、

 そのちがいのヒントがある気がする。

 

 たとえば、おじさんのこんな話。

 こういう話は聞いていてわくわくします。

 

「おじさんが若かったころには、

 ○○を食べるのはむずかしかった。

 でも、○○をはじめて食べたときは、

 もう涙が出るほどうれしくてね。

 あの感動はいまでも忘れられないよ。」

 

 自慢話でも苦労話でも

 それにかこつけたお説教でもなく、

 おじさんが若かったころの

 "うれしかった話"というのは

 聞いていてわくわくします。

 

 アイスクリームのうたは、

『おとぎばなしの王子でも

 むかしはとても食べられない』

 と、語られることで、

 いま目の前にあるアイスクリームが、

 とびきりおいしいものに

 思えてくるんですよね。

 

 年齢を重ねていけば、

 じぶんが若かったころの話をする機会は

 きっと増えていくのだろうと思います。

 

 できればそのとき、

 なるべく"うれしかったときの話"を

 できるおじさんになりたいなぁ。

 

 今日も、「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 長く生きていれば、

 いやなこともたくさんあるだろうけれど、

 うれしいこともたくさんあるはずで、

 そっちを語るおじさんになりたい。