しくみと、魂。 | わくわく海賊団

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 "規制"ではなく

 "要請"であるにも関わらず、

 ひとりひとり危機感を持って

 自粛できる日本人はすばらしい。

 

 日本人は、

 集団のために

 自己の利益を犠牲にする行動を

 とることができる国民だ。

 

 自己の利益より

 集団の利益を優先できる

 その精神性は日本人の誇りだ。

 

 こういう評価を目にすると、

 日本人としてうれしく思います。

 

 ただ、いっぽうで、

 ネットの誹謗中傷を見ると

 ほんとうに残念に思う。

 

 この二面性に直面するとき、

 ひとつの仮説が浮かびます。

 

 ヒントになったのは、

 "自粛警察"ということばです。

 

 人々が自己の利益より

 集団の利益を優先するのは、

 集団の利益に反するような行動を

 妨げる社会のしくみがあるからで、

 相互監視と相互規制のしくみが

 その要因なんじゃないかと。

 

 ネットは、

 相互監視と相互規制が

 著しく低下する環境ですから、

 そういう環境になると途端に

 自己の利益優先に傾くのも

 説明できると思うんです。

 

 村で暮らしていると

 周囲の目が監視と規制になって

 規則正しい生活を送るけど、

 都会に出た途端に

 周囲の監視と規制が激減して

 一気に生活が乱れるのと

 似ているかもしれない。

 

「そんなことすると、

 みんなに笑われちゃうよ。」

 

 "日本人の魂"というのは、

 DNA的要素もあるのだろうけれど

 古来よりの習慣や風習など

 "社会のしくみ"が大きく

 作用しているんだと思います。

 

 家族、サークル、学校、会社…

 

 社会のしくみを

 考えるということは、

 そこに生きる人たちの"魂"を

 考えるということなんだな。

 

 今日も「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 なにげなく従っている規則が

 思っている以上にじぶんの魂に

 影響を与えているんじゃないかと、

 本能的に気がついているのが

 校則に反発する不良なのかもと。