キスはバクテリアの交換作業。
そんなふうに言ってしまったら、
ロマンティックのかけらもないけど
人間はもともと菌だらけですよね。
おなかのなかには、
いろんな種類の菌が住んでいて、
ぜんぶで百兆個にもなるそう。
重さにすると約2キログラム。
じぶん(内)と外というのは、
分けられるようで分けられなくて
菌はじぶん(内)にいてほしくないと
追い出してしまえば人間の健康は
どうやら成り立たないらしい。
じぶんと関係ないと
思っているもののなかにも、
知らないうちにどこかで
じぶんをつくっているだいじな
なかまになっていることって
結構あるような気がします。
で、思いました。
じぶん(内)だけではもちろん、
「いいもの」だけでも人間の健康は
成り立たないんじゃないかな。
多少の「わるいもの」とか
「きたないもの」「いやなもの」が
いっしょにないと成立しない。
健康な人っていうのは、
多少の「わるいもの」や
「きたないもの」「いやなもの」に
寛容なのかもしれないですね。
ほら、花粉症も、
じぶん(内)に入ってきた花粉を
「あっ!敵がきた!」と徹底的に
攻撃することで起こる症状で、
「関係ないやつは出ていけ!」の
結果ひどいことになります。
関係ないと思います。
関係ないとは思うのだけど、
「こういうのは許しちゃいけない!」
「あんなヤツさっさとやめさせろ!」
「あぶない危険だ警戒しなさい!」
いまの社会の反応と花粉症の
過剰攻撃って似ている気がする。
そういえば自然なもので
ゼロってあんまりないですね。
それなのにぼくらはあまりに
ゼロを目指しスギなのかな。
今日も「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
なにごとも"いい加減"がいいな。