あえての蛇足。 | わくわく海賊団

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 本屋さんで立ち読みした本が

 おもしろそうな予感がしたので

 買ってきて読んでみたけれど、

 なーんだ、おもしろいのは、

「はじめに」と「第1章」だけか

 …なんてことがよくあります。

 

 もしかしたら、著者も、

 書きたかったことは最初の

 数ページだけなんじゃないか、

 残りのページは、ほぼ蛇足。

 そんな気さえしてしまうことが

 ま、結構あるんですよね。

 

 でも、ちょっと思いました。

 

 著者が書きたかったことが

 数ページだけだからと言って

 ほんとうに数ページでは、たぶん、

 本は出版できないんだろうな。

 

 そのへんは詳しくないけれど、

 消費者の気持ちで考えてみれば

 書籍として商品になっている物が

 数ページで薄かったら買うかな。

 ある程度の厚さがないと人はお金を

 出してくれないんじゃないのかな。

 

「値段を安くすればいい」と

 考えることもできそうですが、

 それじゃ出版社が利益にならないと

 出してくれなかったりするから、

 やっぱりむずかしそうです。

 

 映画もそうですね。

 15分のおもしろい映画を

 つくろうと思えばつくれそうだけど

 やっぱり90分以上は上映しないと

 商品として成立しにくいのかも。

 

 逆にインターネットは、

 短いものが得意だったりします。

 余計なものをそぎ落として、

 どんどんどんどん短くなっていく。

 

 ただ、長いからいいというものも

 考えてみればたくさんあります。

 コースで出てくる料理なんかは、

 あえて長く時間をとっています。

 短くすることもできるはずなのに

 長く時間をとるには意味がある。

 

 そうやって考えると、

 量は「表現」なんだろうな。

 

 短いとか、長いとか、

 小さいとか、大きいとか、

 軽いとか、重たいとか。

 

 本の中身(=質)とは別に

 本の厚さ(=量)も含めての

「表現」なのかもしれない。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 ま、この文章だって、

 書きたかったのは最後の数行です。