半端で終える人生 | わくわく海賊団

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Compass of Your WakuWaku

 

 

 ぼくは画家ではないけれど、

 とっても人気の画家だったとして

 百歳を超えてからもはたして

 絵を描きつづけるのだろうかな。

 

 年が年だから、

 作品を描いている途中で

 死んでしまうかもしれない…。

 半端な作品を残すくらいなら

 いま描いているのを最後の作品にして

 描くのをやめるというのもありかな。

 

 でも、やっぱり描きたい気持ちは

 どこかにきっと残っていると思うから

 半端でもいいからつづけたいかな。

 先のことなんて考えないで、

 ただただ描きつづける。

 

 どっちにしたって

 なにをどうしたって

 人生は半端で終わるんでしょう。

「我が人生に一片の悔いなし」

「ああ、最高の人生だった満足満足」

 と、完全な充足感のなかで

 生を終えるなんてことは

 無理なんじゃないだろうかな。

 

 どうせ人生は半端で終わる、と、

 やけっぱちで言っているのではなく

 たとえば、なにかのやりかけで

 終える人生は素敵だとも言えそう。

 毎日が充実しているからこその

 半端というのもあるでしょう。

 

「まだまだやれるのに」と

 惜しまれながら40歳で引退を決めた

 歌って踊れるひとりの歌手の決断を

 とっても素敵な半端だと思います。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

「やっておけばよかった」

 と、思うことはいっぱいある。

 でも、だからこそ、

 いまのじぶんがあるんです。

 

 安室奈美恵