いつの時代も上司と部下は、
なかなかむずかしいようです。
特に戦国時代なんかは、
上司(主君)に嫌われてしまったら
殺されてしまう可能性もあって
そのプレッシャーは、たぶん、
いまの比ではなかったんだろうな。
利害がかかわると人は萎縮する。
だから、上司と部下の関係は、
いつの時代もむずかしいわけで。
曽呂利新左衛門という
堺(大阪)の鞘師の話を訊きました。
豊臣秀吉にすごく気に入られて
御前によく呼ばれた鞘師だそうです。
おもしろい話が上手だったそう。
あまりに気に入られていたので
まわりの人たちが尋ねたそうです。
「どうしたら上司(主君)に
そんなに可愛がられるんだい?」
曽呂利さんは答えました。
「お菓子は、甘くておいしいね。
だからといって、朝昼晩と毎日
お菓子だけを食べられるかい?
それはさすがに無理でしょう。
上司(主君)も同じだよ。
上司(主君)にお菓子みたいに
甘いことばかりを言っていても
飽きられてしまうと思うのさ。
場合によってはよくないこともある。
コメの飯のように、
さして味はないけれど、
退屈もしないで気遣いもいらない。
それくらいがちょうどいいのさ。」
*飯はいつにても、よき物なり。
しかし、なにも、うまく風味はなし。
上司(主君)に嫌われたら、
比喩でなく文字通り"首"だった時代の
「上司とうまくやるコツ」って、
説得力がまるでちがう気がします。
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
過去は、あたらしい。