高いところが好きだと話すと
奇異な目でその理由を訊かれることが
これまでほんとうに多かったので、
最近は、高いところが「好きな理由」
を考えておくようにしています。
・眠っていた能力が起きだす感覚。
高いところというのは、
命の危険を常に感じているので
じぶんの命を守るために
街(安全な場所)では眠っている
様々なセンサー(機能)が起きだす
そんな感覚があるんですよね。
人類がまだ危険がいっぱいの
環境で生きていた時代にあった
能力が目覚めるような感覚が。
これは仮説ですけれど、
怠けた能力が活動を再開する
という意味で、たぶん、
高いところってカラダにいい。
・日常生活のモノサシが壊れる。
これも危険つながりなんですが、
標高の高い山などでは命の危険が
あたりまえにあるわけですよね。
落ちたらそこで終わりですし、
雨が降る、風が吹いたりするだけで
かんたんに命をおびやかされます。
街(地上)で雷様を信じているのは
たぶん、子供だけかもしれないけれど
高い所でとつぜん雷鳴がとどろき、
雲の中に稲光が見えたとしたら、
「ああ、雷様を怒らせてしまった…」と
大人も自然に思えるかもしれない。
高い所で、命の危険を感じながら、
雷様だとか、よくわからないけれども
「なにか」が「ある」と思えた瞬間に
日常生活で持っていたモノサシが
壊される感じがするんですよね。
「そんな〈 あたりまえ 〉では
はかれないものがここにあるよ。」
そんなふうに言われている気がする。
・ものごとを俯瞰して考えられる。
飛行機に乗るといつも思うのですが、
離陸(着陸でもいいけれど)の瞬間
雲にまだ(視界が)邪魔されない頃…
地上500〜600mあたりかな、
そのあたりを飛んでいるときって
妙に世間を俯瞰して感じられて、
いろいろなことを冷静に
客観的に考えられる気がします。
昔の修行僧みたいな人たちが
山に籠ることでやろうとした感覚に
近いものを味わえるのかも、と。
で、行ってきました。
話題の「マッスルモンスター」。
なんでそんなところに行ったの?
絶対訊かれると思ったので、
理由を最初に書いておきました。
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
でも、日本で
いちばん高いところには
いまだ行けていない…。