歴史的な発明は、
『心臓部』について語られます。
ですから、車の発明が語られるとき、
『空気を入れたゴムのタイヤ』ではなく
『エンジン』についての話というのが、
ま、中心になるわけですよね。
教科書の写真で、世界で最初の
蒸気自動車を見たことがあるけれど、
乗り心地は良くなさそうでした…。
ハンドルも今のように
〈 円型 〉ではなかったですから、
操作もかなりむずかしそう。
人が乗れる車輪付きのスペースと
動力を生み出す『エンジン』があれば
それは、たぶん、自動車です。
でも、いつでも止まることのできる
『ブレーキ』がついていないのであれば
その自動車には乗れないでしょう。
右や左に方向転換できなければ…
夜道を走るためのライトもないと…
雨の日に視界を確保できる仕組みも…
などと考えていくと、
発明されてから一般に
実用化されるまでの時間の中で、
語り継がれることのない
いくつもの発明があったんだろうな。
日本人は、根本的な発明が苦手で、
改善することが得意といわれるけれど
それは卑下するようなことではなくて
誇らしく凄いことなんじゃないかな。
使えるようにする(=実用化)って、
それが人間にどんなふうに役立つか
想像できるということでしょう。
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
Kaizen(=改善)が得意というのは、
発明でほめられるのと同じくらいに
いや、もしかしたらそれ以上に
うれしいことなのかもしれないな。