説教の効果 | わくわく海賊団

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 踊る大捜査線 〉が好きでした。

 映画よりもドラマのほうが、

 個人的にはお気に入りだったかな。

「都知事と同じ名前の青島です」って

 青島(主人公)が自己紹介していたから

 もうだいぶ前なんでしょうね、あれ。

 

 ドラマがお気に入りだったのは

 やっぱり和久さんがいたからかな。

 いかりや長介さん演じる和久さんが

 いい味、だしていたんですよね。

 

 この前、久しぶりに観ていたら、

 ハッとしたシーンがありましてね。

 和久さんが青島に言うんです。

 

和久「このあと(一杯)行かないか?」

 

青島「イヤですよ。説教でしょう?」

 

和久「説教させてくれよ〜〜〜」

 

青島「しょうがないな〜〜〜」

 

 これ、当時(小学生くらい)は

 気づいていなかったんですけれど、

 なるほど、説教っていうのは

〈させてもらうもの〉なのか、と。

 

 説教っていうのは、

 先輩から後輩、上司から部下と

 上から下の人に対して主に

 なされるものであるわけですが、

「そもそも…」からはじまって、

 体験談や「有難い」お話が

 ま、語られるわけですね。

 

 そして、長い…。

 

 これ、不思議なもので

 説教する側の人たちだって

 いままで散々やられてきたわけで、

 効果がイマイチなことは

 イヤというほど体験済みなはずなのに

 その歴史は繰り返されて…。

 

 説教はなぜ繰り返されるのか?

 

 そのヒントは、和久さんが言うように

「説教させてくれよ〜〜〜」かな、と。

 

 これもう頼んでいますよね、

「お願い説教させてちょうだい」です。

 

 ということは、説教が役立つのは、

 実は、説教「される側」じゃなくて

「する側」なんじゃないかという

 仮説が浮かび上がってくるわけです。

 

 説教で語られる話は「いい話」です。

 

「いい話」をしていると

 気持ちよくなってきますから

 そりゃ当然、長くなりますね。

 じぶんのことは棚に上げて

「いいこと」を話しているから

 素晴らしい人間のように思えてくるし

 こうなると、もう止まらないです。

 

 もちろん、相手は

「早く終わって欲しい」と

 思っているのだから、

 じぶんの「いい話」が、なんとなく

 相手に届いていないような気がして

 繰り返し同じ話をしてみたりして、

 クドさ、とどまること知らず。

 

 ちなみに、短く効果的な説教は、

 もう〈説教〉ではありません。

 ただの、役に立つアドバイスです。

 

 あ、最初に言い忘れてしまったけれど

 ふざけています、すいません…。

 

 和久さんは、青島の大先輩だけど、

 所轄の刑事(平の社員)として

 長年苦労してきたという役です。

 

 青島は、その苦労を知っていて、

 大先輩の精神衛生を保つ効果のある

 説教を〈させてあげている〉と。

 

 説教されたときには、

 思いやりを持って聞いてあげよう、

 …なんて言っていると

 たぶん説教されるんだろうな…。

 

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 

 あ、説教みたいに長くなって

 どうもすいません。