ぼくはバスケ部だったんですけれど、
月曜から金曜までが練習で、
土曜日曜に試合という
生活をほぼ3年間していました。
当時は(今もかもしれないけれど)
正月返上で、朝昼晩と
どれだけバスケ漬けになれるかが
強くなるために必要なことだ、と
思われていましたし、
じぶんもそうだと思っていました。
最近、人生の大先輩に
戦時中のことについて
お話を伺う機会がありまして。
そこで訊いた話が、
「犠牲こそが勝利に繋がるは幻想」
という話でして。
あれれ、こりゃあ、
高校の部活のときの
(じぶんの)考え方とは
真逆な話だな、と思いながらも
すごーく納得できる内容でした。
「高校生活は部活漬けだったのか。
でも、それはそれで
いい思い出になってるだろう?
そこは否定されるものじゃないよ。
日本は戦争でアメリカに負けたね。
戦争中、日本国民は、
とても多くの犠牲を払っていたんだ。
着るもの、食べるもの、
贅沢なんてふざけるな、という時代。
軍人さんが勝利に貪欲になるのは
わかるけれどもさ、
女子供にまで言うわけよ。
『勝ちに貪欲に。そのための犠牲を』
結局、そこまでやっても
アメリカに勝てなくて
降参するわけだけど、
戦争が終わって、
いろいろなことが分かってきたとき
資源や軍事力の差もそうだけど、
(アメリカに)敵わないわけだな、と
いちばん思ったのは、
戦争中でも、アメリカの人たちは
恋したり映画みたり、
バーベキューとかしてたわけでしょ?
「よゆう」じゃないな。
一所懸命やっていなかった
わけじゃないから、
「ゆとり」というのかな。
そういうのがある方が
強いんだな、っていうのをね、
私は戦争で学んだわけですよ」
「熊本で地震があったね。
とても悲しいことだよ。
でもさ『こんなときに笑うな』
『自粛しろ』『贅沢するな』
みたいな雰囲気、
あの頃にそっくりだよ。
じぶんの考えが絶対正しい、が
他を押さえつけていく感じね。
ひとつにまとまることは
とても良いことだと思う。
ただ、一色に染まらない人を
槍玉に挙げるのはどうなのかね。
そういう方法は、
うまくいかなかったって、
日本人は経験しているんだけどね」
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
いつも通りの日常をおくる、
という応援の仕方もあるのかも。