誰かが答えを知っている問題を
解くことよりも、
まだ誰も答えを知らない問題を
みんなで考えることの方が
ぼくは、すきです。
そういう性格でしたから、
「さあ、答えなさい」
という先生よりも、
いっしょに考えているフリを
してくれている先生の方が
相性が良かったような気がします。
高校生までの勉強は、
すでにある事実や法則、
完成しているものやことを
教えてもらうことが多いけれど、
大学に行くと、
いっしょに考えて見つける、
という勉強の方法をとる機会が
一気に増えます。
ですから、ぼくは、
大学に行ってから
勉強のたのしさをおぼえました。
それでですね、
今日は勉強の方法論の話ではなくて、
完成されたものよりも
未完成のほうが魅力的なことが
多いような気がする、
という話でして。
7+3=10
と書いてあったら、
もうどうしようもなくて。
7+3=?
とあると、たとえば、
10以外を入れる人もいて、
「その心は?」みたいに、
ちょっとおもしろくなりそう。
( )+( )=10
とあれば、人によって
いろいろアイデアが出て
盛り上がりそうです。
今はもう切符を買って
電車に乗る人は
少なくなったけれど、
切符に記載されている
4ケタの数字を10にする遊びとか
たのしかったなぁ。
才色兼備で完璧な人がいたとして、
そんな完成された人よりも、
どこか抜けていて足りない
未完成な人の方に魅力を感じます。
「あいつの魅力はこんなとこだよね」
「オレはここも良いと思うな」
「こんなとこもあるよ」
( )+( )=10
まるで穴あき問題のように、
未完成の人の方が、
人に語らせる魅力が
ありそうだな、と。
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
じぶんが長所だと
思っている部分よりも、
短所だと思っている部分の方が
じつは愛されていたりして。