朝に剃っても
昼にはもう薄っすらで、
夕方には真っ黒になっている。
ひげが濃いのは
コンプレックスなので、
脱毛とかして薄くしたい。
いや、むしろなくていい。
そうだ、永久脱毛だ。
「壮太」のひげの話です。
山歩きをするようになって
気がついたことがいくつかあります。
というのもそうです。
他には、たとえば、
街ではなぜあるのか分からないもの、
「べつになくてもいいじゃない」
というものが、やっぱりこれは
すごく大切なモノなんだ、と
気づかせてくれるのは、
山が多いような気がします。
そうです、さっきのひげの話もね。
そもそも体毛は、
皮膚を保護してくれたり、
触覚機能があったり、
体温調節の役割があったりと
いわれているわけで、
山では本領発揮なわけですよ。
それに山でひげって、
ファッション的にもすごく合う。
街ではいらないかもしれないけれど、
山での「ひげ」には、活躍の機会が
たくさんあると思うんですよね。
最近はひげ男子とやらが
流行っているみたいで、街でもひげが
活躍しているようですが。
街では必要ない(と思われている)
ものが、山では大切で、
ゆえに、そのモノの存在価値に
気がつくということは、ひげ以外にも
たくさんありそうです。
山では、難所があれば、
手をさしのべて助け合います。
声をかけあって、
仲間の調子を確認し合います。
みんなで歌をうたいます。
出会った人には、
必ずあいさつをします。
街では時に、そういうことは
「うざったい」とされてしまうけど、
山(自然)を前にしたときに、
そこで生き抜くために必要なことは
山だとか、街だとか、
都会だとか、田舎だとか、
そういうことは関係なくて。
どこで生きていようが、
だれと生きていようが、
人が生き抜くために、
大切なことのように思うんです。
今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。
あの日、生き残った人たちが
生き抜くために必要だったモノも、
きっとそれと同じだったのかも
しれないな、と。