幸せを定義してみました。 | わくわく海賊団

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 アランの「幸福論」のなかで、好きなことばがあります。


 悲観主義は気分によるものであり、
 楽観主義は意志によるものである。

 気分にまかせて生きている人はみんな、
 悲しみにとらわれる。
 いや、それだけじゃない。
 やがていらだち、怒り出す。
 ほんとうをいえば、上機嫌など存在しない。
 気分というのは、正確にいえば、
 いつも悪いものなんだ。
 だから、幸福とはすべて、
 意志と自己克服とによるものである。

 
 アランの「幸福論」の、
 幸せに対する定義の仕方が
 すごい好きなんです。

 いつも上機嫌でいる人を、
 無理しているだとか、
 嘘くさいだとかいう人もいます。
 きっと、そう感じるのは、
 いつも上機嫌でいることが
 不自然な状態だと理解しているからでしょう。

 でも、それは逆に、
 そこに強い意志があるともいえるわけで。

 気分と意志。
 受動的と能動的。

 みんながお金がたくさんあったほうがいい、
 というから、
 お金をたくさん持って幸せになるというのは、
 なんだか受動的です。
 休みがたくさんあったほうがいい、
 というから、
 休みがたくさんあればいい、
 というのも受動的。

 だれかに何かを与えてもらうことで
 幸せを手にしようとしても、
 なかなかうまくいかないように思います。
 それよりも、なにかを成し遂げた達成感や満足感、
 そういうものを味わえたときに、
 人は幸せを実感するように思うんです。
 ぼくはそのときの感情を「わくわく」と呼び、
 幸せの定義としていちばん気に入っております。

 今日も、「わくわく海賊団」にきてくださってありがとうございます。

 幸せはだれかに決められるものでもなければ、
 降ってくるものでも、与えられるものでもない。じぶんでつくるものなんだ。

 エミール・オーギュスト・シャルティエ  Alain