
20代で正社員として就職したら、
「その仕事を一生やっていく」という考え方が一般的でした。
技術職にはそういう考え方が今も強く残っているのかもしれません。
(美容師になったら、ずっと美容師で生きていくと思っている)
大半の人が「人生において職業はひとつ」という前提でキャリア形成を
考えていると思うんです。
でも、こんなに目まぐるしく変化する時代に
それは本当に現実的な考え方なのか疑問を持っていたりします。
ぼくのおばあちゃんはタイピストでした。
タイピストというのは「文字を打つための専用マシンを操作する職業」です。
当然、今はそんな職業存在しません。
たった5年でガラケーがなくなり、
スマホが普及するなんて誰が予想できたでしょうか?
5年先すらもどうなるか分からない時代です。
70~80年先のことなんて分かるはずがないと思うんです。
「手に職をつけておけば安心」というのも疑わしい。
おばあちゃんのタイピストという仕事は立派な技術職だったわけで
「手に職を持っていた」はずです。
御者(馬車を操縦する人)が消え、
運転手が誕生したように、
消えゆく職業があれば、新たに生まれる職業があります。
仕事をして、歳を重ねることで「今と同じもの」なんて
ほとんどないと思ったほうがいいんじゃないかと思います。
住む場所だって、若い時に手に入れたいと思うのは
「できるだけ便利な場所にある広い住まい」かもしれないけれど、
キャリア後半で子供が独立した後は、
「コンパクトで掃除の簡単な集合住宅」が好ましくなるかもしれないわけで。
どこに住んで、どんな仕事をして、
どのくらい働いて、どれくらい稼ぐのか、
ずっと同じなんてことがあるわけないと思うのであります。
今日もわくわく海賊団にきてくださってありがとうございます。
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き残るのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。
チャールズ・ダーウィン
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