
ディズニーでは、
「すべてのゲストにハピネスを提供する」をミッションとして
キャストの方たちは働いています。
有名な言葉なので、
ぼくが働いていた遊園地のアルバイトさんも
その言葉自体は知っていたのですが、
もう少し理解を深めてみようということで
具体的な話をしました。
それが「パーク内にゴミが落ちていない理由」という話です。
ゴミが落ちていない理由のその「仕組み」に
「ハピネスを提供する」の具体例がとてもよく
表れていると思ったんです。
<パーク内にゴミが落ちていない理由>
人間の行動心理としては、ゴミを持って歩ける距離は
だいたい15mくらいなんだそうです。
それ以上歩くとポイ捨てしてしまう可能性が跳ね上がります。
そこで、ディズニーではゴミ箱をだいたい
30m間隔で設置しています。
そうすることで、ゴミを捨てたくなった人が
最大で15m歩けば最寄りのゴミ箱にたどり着けます。
ゴミ箱の数が多い。
ディズニーに
ゴミが落ちていない理由は、それだけではありません。
カストーディアルの存在自体が
ポイ捨て防止効果の役割を果たしていると思っています。
カストーディアルが「本気」で掃除をしている姿を見ると
ゲストは心理的にポイ捨てしづらくなります。
結果、自分の手でゴミ箱まで行って
捨ててくれるというわけです。
そして、ゲストはポイ捨てしなかったことで
自分のことを肯定します。「良いことをした」と。
自分を褒める・肯定することで幸せを感じる。
だから「本気」で掃除をするんだ。
掃除をして綺麗にすることが仕事じゃない。
ゲストにハピネスを提供するのがぼくらの仕事だ。
この仕組みが機能していることが、
ディズニーにゴミが落ちていない理由だと
ぼくは思います。
今日もわくわく海賊団にきてくださってありがとうございます。
カストーディアルは、ディズニーで働きたい人の
希望のキャストで屈指の人気なんだそうです。
「お掃除スタッフ」では絶対こんな人気にはならないだろうな。
「カストーディアル」だからなんですよね、きっと。