寄せ集めがチームになるために必要なもの/ビジョンの重要性 | わくわく海賊団

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 物流サービスを提供する世界最大手のフェデックスには、

絶対に、必ず、翌日に」という
 ことばがあります。
 
 このシンプルな3単語からなることばが、
 フェデックスが世界最大手たるゆえんなんだと思うんです。

「顧客文化(Customer Culture)」という本を読んだときに、
 こんなエピソードが紹介されていました。

 


 フェデックスの荷物追跡担当のダイアンさんは、
 結婚式前日なのにウエディングドレスが届かないと
 取り乱した女性から電話を受けたそうです。
 調べたところ、
 ドレスは500kmも離れたところにありました。

 ダイアンさんは、会社のビジョン
絶対に、必ず、翌日に」を自分なりに解釈して
 すべきことをしたそうです。

 セスナとパイロットを手配し、
 荷物をフロリダまで空輸しました。

 花嫁さんは、新婚旅行中にお礼の電話をかけてくるほど
 感激したそうです。
 そして、その結婚式会場では、
ウエディングドレスに翼をつけてくれた会社がある」と、
 フェデックスの話で持ちきりだったそうです。

 いち荷物追跡担当スタッフの判断で、
 セスナとパイロットを手配するなどびっくりです。
 たくさんのお金がかかるし、
 そんなことをしていたら、まちがいなく会社は倒産します。

 しかし、そんな心配はご無用でした。

 結婚式の話を聞いた、ある会社の役員が
 会社の専属配送業者に
 フェデックスを指定してくれたんだそうです。
 さらに、結婚式に出席していた中にも、
 その後何年もフェデックスを最優先で使ってくれる人が
 何人も出てきたんだそうです。
 
 たくさんの人が集まって何かをしようとするとき、
 何のために集まり、何を実現させようとしているのかを
 みんなで共有することこそが、いちばん大切なことだと思います。

 どんなに人がいても、かけ算のかける数が0では
 ずっと0のままだけど、それを1以上にするものこそが、
 いわゆるビジョンなんだと思うんです。

 今日もわくわく海賊団にきてくださってありがとうございます。

 それでも、人が多くなりすぎると
 みんなで一緒に何かをやるのは、本当に難しいと
 実体験として痛感しています。
 何千人も社員がいる会社のリーダーって、
 あたりまえだけどやっぱり凄いんだなぁ。